1984年5月ゴールデンウイーク終盤 ~首位固め~

5月最初の3連戦を雨勝・1勝・1分で終えたホークスは、ゲーム差なしで首位へ躍り出ました。この首位浮上を足掛かりに、首位固めと行きたいところです。

5/4(金)は、ゴールデンウイーク9連戦の3カード目である対ロッテとの初戦です。
この日のホークスの先発は、このシーズン、今一つ、調子の上がらない、山内和です。

しかし、この日の山内和は、高沢、井上に一発を浴びるも、ロッテ打線を相手に、3点に抑え、6安打無四球で完投します。打線はというと、初回に、左腕・水谷から、2点を先制します。さらに、1-2と点差を詰められた後の4回裏には、中押しの2点を追加。そして、3-4と再度点差を1点に詰め寄られた8回には、試合を決めるダメ押しの3点を追加します。この試合、ホークス打線が放ったヒットは、たったの6本でしたが、ロッテ投手陣から得た7四死球やエラーを絡ませ、効果的に加点できた、ホークスファンにとっては、見どころの多い試合となったのではないでしょうか。山内和もこの勝利で3勝2敗と白星が先行。これをきっかけにエンジンがかかってくればよいのですが…。何といっても、前年の最多勝投手ですので、やはり、期待してしまいますね。

     1 2 3 4 5 6 7 8 9  点 安 失 
ロッテ  0 0 1 0 0 1 0 1 0    3    6   2    
南海   2 0 0 2 0 0 0 3 0    7    6   0     

5/5(土)のホークスの先発は、藤田学。このシーズン(1984年)ここまで、3試合に登板し、防御率5.40で勝ち星はありません。3年前に13勝を挙げているのですが、故障の影響でしょうか、その後の勝ち星も6勝(1982年)、2勝(1983年)と減少し、防御率も5,6点台と低迷しています。何とかこのシーズン、復活してほしいと願っているのですが…。この日の藤田は、7回途中までに、ホームラン3本を浴びるものの4失点に抑え、試合を作ります。一方ホークス打線は、2年目の右腕・石川に6回まで、無得点に抑えられます。7回にようやく1点を返し、8回途中でロッテは、石川から、西井にスイッチしますが、これがロッテには、裏目に出ます。8回に1点を返し、2-4と2点差まで、詰め寄ったホークスでしたが、9回に高柳のタイムリーで同点に追いつくと、最後は、河埜のヒットで、サヨナラ勝ちを収めました。
勝ち投手は、ホークス期待の新人右腕・加藤伸一。加藤は、この試合、9回の1イニングを3人で抑えていますが、ホークスのこの日の逆転劇を呼び込んだ選手の一人ともいえるのではないでしょうか。加藤は、プロ入り3試合目の登板で、初勝利。前年のドラフト1位で、畠山、藤本修と共に期待されている若手投手です。今後の活躍がさらに期待されます。

     1 2 3 4 5 6 7 8 9  点 安 失 
ロッテ  0 0 0 2 1 0 1 0 0    4    8   0    
南海   0 0 0 0 0 0 1 1 3x  5    9   1     

5/6(日)、この日のホークスの先発は、2年目の右腕・畠山。畠山は、5回表まで、ロッテ打線を0点に抑え、味方の反撃を待ちます。すると、ホークス打線は、久保寺の2点タイムリーなどで、4点を奪い、4-0と試合をリードします。ロッテも6回表に、畠山と2番手で登板した森口を攻め、2点を返し、4-2と点差を2点に縮めます。ホークスはその裏(6回裏)、さらに、代打・山本和範のタイムリーで、1点を追加し、5-2と、再びリードを広げます。しかし、ロッテも諦めていません。ロッテは7回にも森口を攻め、1点を追加し、2点差に詰める(5-3)、最後は抑えの切り札として登板した金城を攻め、2点を奪い、5-5の引き分けに持ち込まれてしまいました。

     1 2 3 4 5 6 7 8 9  点 安 失
ロッテ 0 0 0 0 0 2 1 2 0    5   10   0
南海  0 0 0 0 4 1 0 0 0    5   13   1

長いシーズンなので、抑えが打たれることはままあります。残念ですが、気持ちを切り替えましょう。
ただ、畠山が6回途中まで、7安打2四死球ながら、2失点で抑える好投を見せたのは、先発ローテがこていできないホークスにとっても、光明となったのではないかと思います。

この試合引き分けたものの、これで、5月の第一週を3勝2分けとし、首位を維持できたことは、うれしい誤算と言えるでしょう。(これまでずっと負け続けたホークスファンからすると、「これが実力」と言いたい気持ちもありますが、ここは、ぐっとこらえて、今後のホークスの躍進に期待したいです。)

ホークスは、この時点で、2位・近鉄に0.5ゲーム差をつけて、首位を堅持。
まだ、シーズンはこれから、気を引き締めなくてはなりませんが
とりあえず
首位いいいいいいいいいぃぃぃぃぃ。
^^^^^^^^^^^^)
頑張れ、ホークス!



by 永遠のホークスボーイ



1984年5月~羽ばたくのか、若鷹軍団、首位奪取~

開幕3戦目から4連敗を喫したホークスでしたが、その後は、3連勝を2度記録し、貯金1の3位で、首位近鉄を1ゲーム差と、射程内に捕らえ、4月を終えました。

エース・山内孝、抑えの切り札・金城、主砲・門田、大砲・ナイマン、好調・定岡に4月は支えられたホークスでしたが、ここに、畠山・藤本・加藤の若手投手がどう絡んでくるのか、楽しみです。

1984年の5/1(金)は、本来であれば、(4月末の西武3連戦を含めた)ゴールデンウイーク9連戦の4戦目だったと思われますが、この日の大阪は雨。つまり、雨で4戦目が中止になったものと思われ、投手力に余力のないホークスにとっては、恵みの雨だったようです。

さて、5/2(土)は、5月の初戦で、対戦相手は、開幕シリーズで2戦2敗している近鉄バッファローズ。この日のホークスの先発は、期待の新鋭。前回の登板(4/21)で、8イニングを投げ、プロ初先発初勝利を挙げている藤本修二。勝って2勝目といきたいところです。しかし、この日のふじもとは、1,2回に1点ずつ失い、5回表に味方の攻撃で2-2の同点に追いつくも、すぐその裏に2点失い、2-4と再び、近鉄にリードを許す展開に。しかし、その後、ホークスは7回表に2点を挙げ、4-4の同点に追いつきます。藤本は、4点を失いながらも、その後は、近鉄打線を無失点に抑え、計8奪三振を奪う好投を見せ、引き分けに持ち込みます。プロ2戦目で、4失点完投はまずまずでは、ないでしょうか。打線では、3番に座った好調のドイルが3安打猛打賞と気を吐き、門田も6号本塁打で、援護したのですから、5月初戦としては、上々ではないでしょうか。

   1 2 3 4 5 6 7 8 9  点 安 失     
南海  0 0 0 0 2 0 2 0 0    4    9   1     
近鉄  1 1 0 0 2 0 0 0 0    4    9   0

続く対近鉄3回戦ですが、ホークスの先発は、中堅左腕の竹口昭範。熊本県の人吉高校出身。期待の7年目左腕ですが、これまで、このシーズン、先発では、2試合で2敗。3度目の正直なるか、といったところでしょうか。この試合、竹口は、試合序盤の2回裏に1点を失います。しかし、3回表、打線は、橘から、ナイマンの6号本塁打を含む攻撃で7点を奪います。竹口は、その後、6回途中で、降板しますが、責任回数5回を投げ切り、今季初勝利を挙げます。よかったですねぇ。穴吹さん、良かったですね。竹口投手。竹口は、この試合、5イニングを投げ、7安打2四死球、4失点でしたが、とりあえず、勝ちも付いたし、次は好投で、勝利といきたいですね。

   1 2 3 4 5 6 7 8 9  点 安 失
南海 0 0 7 0 3 0 0 0 0   10   10  1
近鉄  0 1 0 2 1 0 0 2 1    7    11  0

そして、順位は、ゲーム差なしで、近鉄をわずかに勝率で上回って、首位です。首位です。!!首位いいいいいいいいいぃぃぃぃぃ!!!

シーズン序盤ではありますが、ホークスは、遂に、首位に立ちました。まだ、シーズンは、始まったばかりですが、これから、どのように、ホークスは戦っていくのでしょうか。投打が噛み合い始めたホークスの戦いぶりに期待したいものです。頑張れ、竹口、頑張れ、藤本、頑張れホークス。!!!


by 永遠のホークスボーイ



1984年4月終了時点 ~ホークスは3位を堅持~

「野村克也」が退団して以来(1978年以降)、毎年のように開幕早々から、優勝という2文字が遠のく戦いを強いられてきましたが、この年(1984年)は、違いました。なんと、4月30日時点で、首位・近鉄バッファローズから1.0ゲーム差の3位につけているのです。

実は、これまでも、開幕から1か月経過時点で、5割前後の勝率を維持していたシーズンは2度ほどありました。(1980年、1982年)
両シーズンとも、5月以降、首位に肉薄(1980年は、0.5ゲーム、1982年は2.5ゲーム)し、シーズン序盤において、ホークスファンを、かなり楽しませてくれました。

この年(1984年)は、久々にそれらの年に匹敵する位、ワクワクするシーズンとなりそうな感じではあります。

この時点で、4月のホークス躍進の立役者は、以下の通りです。

投手陣:
山内孝徳  4勝 0敗 0S 2.91
金城基泰  0勝 0敗 7S 0.82

野手陣:
門田博光 .348  5本
ナイマン .328  5本
定岡智秋 .244  7本

もちろん、若手・中堅で内・外野のレギュラーである久保寺や河埜の打率3割超えや
代打の切り札:山本和の代打での活躍や低打率ながら勝負所で、良い打撃をみせるベテラン新井の存在感も見過ごせません。

投手陣では、藤本がプロ初勝利を飾り、加藤も初登板でまずまずの投球を見せています。ちょっと、山内和が安定しないのと、中継ぎ陣が、少し不安定なことが気がかりですが…


by 永遠のホークスボーイ