阪急3連戦を2勝1敗で勝ち越したホークス。1日空いた後の4/24(火)、この日の先発は今季2度目の畠山準。畠山は、甲子園で優勝した徳島県池田高校のエースで、1982年のドラフト1位。前年(1983年)は、ルーキーながら、5試合に先発し、3敗ながら、完投(負け)1を記録。藤本同様期待の右腕である。
その畠山だが、この日は、日ハムを相手に、8回を4安打1失点に、抑え、プロ初勝利を飾る。しかし、試合展開は、決して楽ではなかった。0-0で迎えた4回表、主砲・門田が日ハムの先発田中富雄(1982年ドラフト1位)から、4号ソロを放ち、均衡を破る。その後、両先発は好投を続け、7回まで、スコアボードに0を重ねる。試合が動いたのは、8回表、新井の1号ツーランなど、3点を加点。9回には、2番手で登板した坂巻明に山本和範、河埜がソロホームランを浴びせ、ダメ押し。ゲームはホークスが6-1で勝利。
先週の藤本修に引き続き、畠山まで、先発で好投。楽しみな若手が出てきましたね。
3連勝で勢いに乗りたいホークス。この日の日ハム5回戦の先発は、エース山内和。相手先発は、速球には、定評があるが、コントロールに難があった田中幸雄(投手※)
※当時、日本ハムファイターズには、投手と内野手で同姓同名の田中幸雄が
二人在籍していた。このため、新聞紙上では、一時的に、投手:田中幸雄は
「田中幸」、野手:田中幸雄は「田中雄」と表記されていた時期があった。
身長が高かった「田中幸」はオオユキ、身長があまり高くない「田中雄」は
コユキとチームメートから呼ばれていたという話は、結構有名な話だ。
「田中幸」はコントロールは悪かったが、ホークスは、いつ捻られても
おかしくない、速球派の良い投手だと思っていたので、この翌年(1985年)
にノーヒット・ノーランを記録した時も、驚かなかった。(やって、当然
だろう!と思っていたので。)一方「田中雄」は、2000本安打を記録する
スラッガーとして、活躍。
ホークスは、その田中幸雄(投手)に、6回途中まで2失点に抑えられ、間柴―川原のリレーに抑えられた。一方ホークスの先発・山内和は、3回裏に柏原純一(元南海戦士)に満塁弾を浴び、4点を献上。最後までこの満塁弾が尾を引き、7回に新井の2点タイムリー2塁打で、2点を返すも、2-5で、敗戦。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 点 安 失
南海 0 0 0 0 0 0 2 0 0 2 5 1
日ハム 0 0 4 0 0 0 1 0 x 5 7 0
前日(04/25)、柏原純一の満塁弾と田中幸雄(投手)の好投に破れたホークス。
この日(04/26)は、ベテラン藤田学。藤田は、1回裏いきなり、クルーズに6号ツーランを浴びるが、その後はハム打線を、5回まで無失点に抑える。そして、打線も、藤田の好投に応え、6回表に、日ハムの先発左腕・木田から、河埜、高柳が、連続ホームランを放ち、2-2の同点に。しかし、藤田は、7回途中で、降板。代わった竹口もにブラントのタイムリー2塁打を浴び、1点を失い、2-3と1点リードされる。しかし、ここで終わらないのが、この年のホークス。8回表、ナイマンと代打山本和の連続タイムリーで、この回、遂に、逆転。5-3と2点リードの状態で、終盤へ。1点リードで9回途中、矢野から抑えの金城へスイッチしたが、1点を奪われ、痛恨のドロー。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 点 安 失
南海 0 0 0 0 0 2 0 3 0 5 7 0
日ハム 2 0 0 0 0 0 1 0 2 5 10 0
金城にキッチリ抑えてもらい、矢野今季初勝利、金城も6S目と行きたかったところですが、この日のホークスの打線の粘りに乾杯。負けなかっただけで、良しとしましょう。
日ハム3連戦を1勝1敗1分けで終えたホークスですが、畠山もプロ初勝利が付いたし、打線も粘りが出てきたので、この後が、大いに期待できそうですね。この週の後半に登板しそうな山内孝の畠山に刺激されたピッチングが見たいですね。
by 永遠のホークスボーイ