前年度(1983年)の覇者・西武との開幕シリーズを両山内の好投で連勝し、2勝1敗で勝ち越したホークスは、通算3試合ながら、首位(.667)で、大阪球場の開幕試合を迎えます。対戦相手は、猛牛打線の近鉄バッファローズです。
大阪球場での開幕第1戦である4/3の先発を任されたのは、前年に5勝を挙げている飛躍が期待される井上(右)でした。
井上は、いきなり、初回に3点を失い、ホークスは、0-3の劣勢に立たされますが、ホークスは、その裏、期待の新外国人・ドイルのタイムリーで1点を返すと、2人目の新外国人の大砲・ナイマンの2ランで同点に追いつきました。
1回裏の攻撃で、同点に追いついたホークスでしたが、井上は3~5回まで、失点し続け、結局8回を、ホームラン2本を含む8失点で降板し、ホークスは、敗れました。
若いチームだし、期待の新鋭ではあるが、こんな日もあるさ、井上は次の試合に期待しましょう。
そして、次の日(4/4)は、どうやら、雨で中止のようでした。本来なら、パ・リーグの各球団は、開幕日から、9連戦(3カード)が予定されていたのですが、関西(大阪球場と西宮球場)は、雨で中止になったようで、結果として、南海、近鉄、阪急、日ハムの4球団は、4連戦が2回、西武、ロッテのみが、9連戦になったようです。
これは、投手陣が(前より良くなったとはいえ)苦しいホークスにとっては、恵みの雨と
なりました。
ホークスは、開幕当初、以下の先発ローテーションを組んでいました。
山内和宏
山内孝徳
藤田学
井上
上記のような4人による先発ローテーションだと、中4日(※)でローテーションを回すと、5連戦目には、先発ピッチャーがいなくなります。このため、ホークスは、本来開幕9連戦の5戦目には、谷間の先発を用意する必要があったのですが、4/4は雨で流れたため、結果として、開幕9連戦を先発ローテだけで回すことができたのでした。
※中4日:
登板したその日から次登板日まで4日間空けて登板する仕組みのことです。
例えば、ある先発投手が4/1(火)に登板した場合、次の登板日が、4/6(日)
となります。登板した日と次の登板の間がまるまる4日間空くので、中4日と
呼んでいます。
1984年当時は、各球団とも中4日の先発ローテーションが主流でした。
1週間で6連戦の場合は、先発が5人は必要となります。しかし、雨や移動日などが
より、6連戦とならない週も少なくなかったため、先発ローテを原則4人としている
球団も少なくなかったように思います。先発ローテを少なくすると、エースが優先的
に登板する機会が増えるため、球団としては、勝つ確率が上がります。
ただ、先発ローテを4人にすると、6連戦があった場合に、5戦目に先発が足りなく
なり、先発ローテ以外の投手を登板させる必要があります。
これがいわゆる”先発ローテの谷間”と言われるものです。ここで、先発のチャンスを
貰った投手が頑張ると、好投を買われて、先発ローテ入りすることもあります。
は、どうやら、雨で中止のようでした。本来なら、パ・リーグの各球団は、開幕日から、9連戦(3カード)が予定されていたのですが、関西(大阪球場と西宮球場)は、雨で中止になったようで、結果として、南海、近鉄、阪急、日ハムの4球団は、4連戦が2回、西武、ロッテのみが、9連戦になったようです。
これは、投手陣が(前より良くなったとはいえ)苦しいホークスにとっては、恵みの雨と
なったようです。いくら今(2019年)より、投手の酷使が激しい時代とは言え、中4日(※)
中4日:
登板したその日から次登板日まで4日間空けて登板する仕組みのことです。
例えば、ある先発投手が4/1(火)に登板した場合、次の登板日が、4/6(日)となります。登板した日と次の登板の間がまるまる4日間空くので、中4日と呼んでいます。
by 永遠のホークスボーイ